遥かなる蒙古の記憶を呼び起こさせた・・・みちのくでのジンギスカン鍋

みちのくでジンギスカン鍋を食べてきた。この料理を食べたのはこれまで二回だけで、それも伊勢原の温泉宿と厚木の道産子料理店だけ。どちらも味濃い肉料理だったという記憶しかない。

北海道出身の職場仲間からからは聞いていた。「北海道は一家に一台は必ずジンギスカン鍋があります。それを使って一週間に一回は必ず食べますよ。大阪は一家に一台たこ焼き器があるのと同じです。」

まだ北海道に一度も行ったことがないこともあいまって、この料理の真髄はわからないままだった。

そんななか「みちのくでのジンギスカン鍋」である。

訪れた店内は既にもうもうとした煙に包まれている。オイルミストともいおうか。

席につくなりビールが運ばれてくる。サッポロビール縛りなのだ。

ジンギスカン用の鍋は山型で奇怪ながらすでに熱せられている。エネルギーの鉄塊だ。

おもむろにモヤシが山盛りにされた上にラム肉が積み重ねられた大きな皿が運ばれてくる。

ジンギスカン鍋奉行が現れる。まずモヤシを置くそうだ。その上に掛け布団を敷くように肉を乗せる。見よう見まねで僕もやってみる。叱られる。肉が部分的にであろうと重なってはならないそう。恨めしく鍋を見つめる。

程よくモヤシが焼ける頃、ラム肉もじうじう言い始めてくる。赤みがとれたころ直ぐに食べる(奉行から指示が出る)。

口に頬張る。・・・う、うまい。甘辛たれと相まって、肉汁が染みだし、その味もついたモヤシと食べているだけで、遥か内モンゴル自治区まで制覇したような気分になってくる。

蒙古襲来、いや全身蒙古化しユーラシア大陸が我が身の血流に甦った。

ジンギスカン鍋。それは蒙古斑の我々が、遥かなる祖先と、広々と拡がる大地への郷愁を目覚めさせる媒体だった。
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Commented by およう at 2014-09-12 10:05 x
すーごく楽しい文章、癒され蘇えってきました。私も昔、北海道の友人を訪れた時、札幌のビール工場内のレストランで初めてジンギスカンを戴いて同じような感激でした^^
Commented by maru33340 at 2014-09-12 12:19
煙たそうだが旨そうだなぁ(^^;
Commented by k_hankichi at 2014-09-12 21:29
maruさん、蒙古人魂が湧いてきますぞ。
おようさん、奇遇です。ぼくも、みちのくのビール工場付属のビール園でありました。
by k_hankichi | 2014-09-12 06:43 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

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