終戦記念日に・・・かつての飛行場跡の記憶が後頭部に鈍く

昨日、実家から少し足を伸ばして食事をしに行ったのは、つくばエクスプレスの「柏の葉キャンパス駅」近傍だった。そこは人工の未来都市のような趣きで、道路を歩いていても、あるいは店の席に腰を落ち着かせていても、どこか自分の存在が希薄に感じられ、時の定義もあやふやになりそうな場所だった。

しばらくして父親が、ここは陸軍の柏飛行場跡なのだ、と語り始めた。帝都防衛のために、当時いくつかの飛行場が東京近辺に配置されていたのだ(厚木、成増、調布、立川、松戸・・・)。

このうち柏は、日本初のロケット戦闘機・三菱J8M「秋水」(世界初のロケット搭載エンジン戦闘機メッサーシュミットMe163のコピー)の基地として指定されていた。対B-29邀撃のためだ。先端技術を集めての最後の防空をしようとしていた。
※秋水 →http://en.wikipedia.org/wiki/Mitsubishi_J8M

そのレストランは、まさにその滑走路の南東端に位置していて、およそ70年前の英霊とも怨霊ともつかぬ空気が、そこらへん一帯に漂っていたのかもしれない。

奇しくも現在、その飛行場跡には東京大学の物性研究所やら企業の研究所も展開し、科学技術の粋を集めた学究がなされている。もしそれが当時であれば、その科学力を結集してやれば、ずば抜けたロケットエンジンのひとつやふたつを、さらに拵えることができていたかもしれない。

在りし日の魂が彷徨する昼下がりの記憶が、まだじりじりと熱い感覚で後頭部に鈍く残っている終戦記念日の朝だ。

■陸軍柏飛行場見取り図 →Wikipediaより:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kashiwa_Airfield.png#mediaviewer/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kashiwa_Airfield.png
["Kashiwa Airfield" by jetflanging - 「B29対陸軍戦闘隊」編・山本茂男・今日の話題社(1973年)戦史叢書第19巻「本土防空作戦」付図第三「本土(台湾を除く)飛行場配置、同形状図(終戦ごろにおける)」編・防衛庁防衛研修所戦史室 (1968年)国土変遷アーカイブ空中写真「USA-M85A-5VV-32」(1946年3月26日米軍撮影).]
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Commented by maru33340 at 2014-08-16 06:48
ボクはブドーカンあたりを歩くと何時もナニやら背中のあたりがゾワゾワする気がするのだ。
Commented by k_hankichi at 2014-08-16 13:14
maruさん、それは、僕も似た感じになります。
by k_hankichi | 2014-08-15 07:24 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

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