2014年 06月 21日
疲労を癒す『忍者部隊月光』と三日月(森槙子)のこと
『忍者部隊月光』である。
何と言っても恰好が良いのは、手信号での合図である。僕の幼稚園、小学校の低学年時代は、外遊びは「忍者部隊下月光ごっこ」で始まり、それに終わった。
彼らは、革ジャンパーに網で覆ったヘルメットで、背中には日本刀を背負った、動きやすい忍者的なコスチュームが入り込んでいる。銃は最後に使うものとし、刀と手裏剣、つまり忍者道具を主に使用して戦う。飛び跳ね、蹴り、転がり、斬る。
そして、子供心にも、打ち震えたのは、「三日月」(森槙子)の艶めかしい声としぐさ。おとなの女の人というもののなかには、秘められた何かがある、と理屈を超えて悟っていた。
時代は東京オリンピックを迎え、それを経て、ますます成長していた。勧善懲悪の忍者部隊は、世界を相手に戦っていた。
※今回ちょっと調べていて、第18話で月影(渚健二)が爆死してしまったのは、プライベートで目に余るほどに三日月(森槙子)と付き合っていたことが原因だということを知った。そしてその三日月は、劇中突然にロンドン支局に飛ばされてしまい(第33話)、それ以降、俳優としてもTVや銀幕から姿を消してしまったという。なんとミステリアスなでき事なのか。
■放送:フジテレビ
■制作:国際放映
■出演
月光~水木襄
月輪~石川竜二
名月~山口暁
月影~渚健二(第1 - 18話)
三日月~森槙子(第1 - 33話)
新月~浅沼創一(第19 - 51話)
半月~小島康則(第23 - 104話)
銀月~加川淳子(第33 - 104、118、126 - 130話)
■主題歌
作曲~渡辺宙明
作詞~山上路夫
歌~デューク・エイセス
■放映:1964年1月3日 - 1966年10月2日(全130話)
■番組オープニング
■突然と三日月が居なくなる(第33話「入道雲作戦」の9:00頃)