遥かなるイギリス、未だ見ぬイギリス

家人のひとりがイギリスに旅立った。三週間ほど滞在するという。着いたのかどうか、やきもきしていたら、「着いた」という言葉くらいのみの素っ気ないメールがきた。

便りの短さのなかには、初めての一人旅の不安やら、出来ると思っていたことが意外に出来ないのだと分かってきたことやらがあるのかもしれない。また、いきなり向こうの慣習に合わさねばならない、一人の小さな分際ということが分かったのかもしれない。

連絡するどころじゃあない状態なのだ、というくらいのほうが、却って安心と思うべきか。

僕自身は、仕事でプライベートでヨーロッパを幾度となく訪れているのだけれど、イギリスには行ったことがなく、だから無性に羨ましい。「スーツケースのなかに入って潜り込みたい」という、どこかで聞いたことがあるような言葉さえ掛けたいほどだ。

吉田健一の小説や評論に没頭しているこちらにとっては、そこは夢の国。そんな場所のオックスフォードという街に、やすやすと出掛けてしまう家人を思いつつ、遥かなるイギリス、未だ見ぬイギリスは僕のあたまのなかで、どんどんと増殖する。
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Commented by およう at 2013-09-04 19:59 x
お家の方が海外に行かれると大変気になります。
無事お着きになっていらっしゃるご様子、きっと有意義な日々でいらっしゃいましょう。お土産話を楽しみに・・・^^
Commented by k_hankichi at 2013-09-04 23:25
おようさん、ありがとうございます。そういうことを祈念して、待ちます。
by k_hankichi | 2013-09-04 00:07 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

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