谷根千の散策と一箱古本市

友人から以前教わった、不忍ブックストリートの一箱古本市にでかけた。

西日暮里から諏訪神社を経て、富士見坂を行きつ戻りつ谷中銀座に。古書信天翁(あほうどり)は開店前で少し気落ち。不忍通りの古書ほうろうまで下るとそこは盛況。

裏道に入る。旧安田楠雄邸は料金に躊躇い、家の前だけを冷やかすだけにし、森鴎外記念館に。鴎外の自宅「観潮楼」の跡地に昨年末に建てられた素晴らしい設計の建物で、中に入ってみると、未来から明治につながるタイムトンネルのような感覚におちいる。

館から外に出てみれば鴎外が上野を見渡した方角に東京スカイツリーがぽっかりと浮かび、過去と現代の地図が重なる。

通りに戻り、往来堂書店の箱市で吉田健一と田村隆一の古本を破格で手に入れ、猫八カフェのハイボールで喉を潤す。

根津神社はつつじまつり。境内では高齢の叔母さまたちが、なぎなたの模範演技。凛としているのだが、どこか貪欲な動物のように思えて怖く、満開のつつじを目前にして退散。

しかし谷根千の人出はあまりに凄い。どこから沸いてくるのかこんな狭い路地の隅々まで侵入してしまう人々のなかの一人が僕で、だから国境侵犯者のような気分になり、ちょうど目の前に現れた串揚げ居酒屋に身を潜めた。

二杯目、三杯目のハイボールによる昼下がりは、昭和50年代にワープしてあまりに心地よく、今日は何時に家に帰り着けるのか分からなくなった。

c0193136_2011682.jpg
c0193136_20121940.jpg
c0193136_20132238.jpg
c0193136_20142892.jpg
c0193136_20182090.jpg

[PR]
トラックバックURL : http://hankichi.exblog.jp/tb/19916719
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by maru33340 at 2013-04-27 21:32
ちゃんと家に帰れたのかな?
Commented by k_hankichi at 2013-04-28 00:02
はい、無事帰還セリ。しかし根津のアルコールのあと、池之端で熱いお湯に入ったので、身体が驚いて、今もなんだか頭が覚醒状態。
by k_hankichi | 2013-04-27 15:21 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち