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『アースダイバー』(中沢新一)に、ちょっとがっかりする
東京の地勢をもとにその街と都市のなりわいの歴史をひも解く中沢新一の『アースダイバー』(講談社)を読んだ。

古代からの地層図と縄文地図、そして中世や江戸の古地図、それを現在の地図を重ね対比しながら、あるていどのフィールドワークを駆使して、仮説を軽く検証していくような流れだ。

日常と猥雑、晴れと褻の場がどこにあったのか。それをひも解く。猥雑は死界と接するような境界地にそれは常に出来上がっていた。つまり谷町。そこには窪地があり、川の河口があり、海があり、流れてゆく先があった。

坂があるところに、坂下があり、崖がある。人びとが、なにか畏れを感じた場所。それはしかしやがて、花街になり、人びとの好奇心が集まる、そして、欲望がとぐろを巻き、飲み食いと、そして人の体から互いに放たれる液体とともに解消されていく場所となっていく。ちょっと軽めに仕立てられた謎解き的な構成にもなっていて、読み易い。

一方で、先人たちのこの手のあまたの調査研究の成果をいつのまにか流用しているようなところがあり、しかしそれらには引用箇所の表示がない。こういうところは疑問に思ったし、ちょっとがっかりした(人類学の専門家であれば、という意味)。

中沢さんの、これらの興味深い仮説のかずかずは、専門的な研究としての調査検証、そしてあらたな論理構築ワークに、きっと引き継がれていると思う。そういった意味での「問いかけ」としての価値はあると思った。

アースダイバー

中沢 新一 / 講談社

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by k_hankichi | 2012-12-09 12:43 | | Trackback(1) | Comments(5)
Tracked from 梟通信~ホンの戯言 at 2012-12-12 21:26
タイトル : 「アースダイバー」  中沢 新一 (講談社)
東京は、一万年前の縄文時代の記憶の上に成立した土地だ。今よりはるかに内陸部まで海だった時代。沖積層と洪積層が入り組んで住む人々の生活や意識に影響を与えていた。 著者は縄文時代の地勢を現代の東京にあてはめながら東京歩きをする。そこに見えてくる渋谷、新宿、赤坂、浅草・・盛り場の特徴は偶然出来上がったものではなくて大昔の土地の記憶に支配されていることが分かる。 一神教の考え方、近代文明の、人間の理性に絶対の信頼を置く思考方法は、今やあちこちに矛盾を露呈しているのではなかろうか。もっと、どろど...... more
Commented by maru33340 at 2012-12-09 19:09
なるほど、そんな感じですか。ちょっと興味あります。
Commented by k_hankichi at 2012-12-09 20:35
街角探検隊にとっての面白さはありまする。
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-09 21:25
面白かったけれど、忘れているなあ。
Commented by k_hankichi at 2012-12-09 21:44
saheiziさん、この本を読んで東京の街をあるけば、いま僕は縄文人が生きた丘に居るか、それとも、かつての色街などの世界との狭間に居るのか、頭に思い浮かべることになります。
Commented by k_hankichi at 2012-12-12 21:34
saheiziさん、トラックバック、ありがとうございます。

「もっと、どろどろ、ぐにゅぐにゅした得体の知れない「無意識」が、人の行動を支配していると考えたほうがいいのではなかろうか」ということ、そのとおりに思いました。