下北沢:へび道の昼の健やかなる世界と夜の魔界へのいざない
下北沢駅からの道を下り、蛇のようにくねる、世田谷の緑道を散策した。ずっとむかしに、ちかくを歩いたようなのだが、昼間にそこを見たことが無かった。
かつては、澁谷川だか神田川の流れらしく(あるいは玉川上水の下流か)、自然のなかに調和した渓流を想像させた。いろいろな想いを混ぜこぜにしながら、そして、そこここの建物を眺めながら(初めてそういった建物を認識したりしながら)、環状七号線と交叉するところまで歩いた。なにか心のそこから、ほっとする気持ちになった。
蛇は夜にはさまざまなる気持ちを醸し出すのかもしれないが、昼間はすこやかなるせせらぎと爽やかなる世界を形成していた。春の日差しの桜並木をも想像させるほどだった。