今年の聴き初め:ケーゲルのベートーヴェン交響曲第8番
学生時代からベートーヴェンの交響曲第8番は、でれっとした能天気な音楽のようで苦手だった。しかしケーゲルの演奏は良いということを
noanoaさんのブログで拝見してから、いつか聴いてみたいと探していて、年末にお茶の水でようやくそれを手に入れた。
今年の聴き初めをこれにしたが、なんとまあ、凄すぎる。アクセントの付け具合は聴き手を前のめりにさせずにいられない。これは、第7番のあとを継ぐというか、こっちのほうが熱狂的な舞踏の聖化なんじゃあないか。凛凛、溌剌、爽快、ということばがそのまま相応しい快演で、それは新春の空気に美しく響き渡った。
演奏:ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツイヒ放送交響楽団
録音:1974/5/14、Kongresshalle Leipzig Konzertmitschnitt(ライヴ)
音盤:Weitblick SSS0051-2