残暑がきびしい、というよりも、吐息が深く、しかし元気がない。
これ迄、夏バテはしにくかったが、昨日今日と朝から些かバテている。身体がそれ自体を保持できない、とでもいうのだろうか、つまり体力が失われつつあるのかもしれない。
疲労というものが一枚一枚重なるように蓄積されるものであることも実感している。それは身体のあちらこちらに貼りついているから、一部を緩和してもどうにもならないようだ。
そして疲れているといろいろな感覚が失われていく。五感、そして第六感。予知能力が低くなると、歩いていても何か物にぶつかりそうになる。『サーカスの馬』の少年のように「まあいいや、どうだって、とつぶやいてみるのである」。
だからまず疲労を取り去り、ふにゃふにゃにし、そしてリラックスさせなければ旨いものを食べても旨いと感じないに決まっている。
ハイボールという文字を打っても旨そうだと感じないのも、身体がもういっぱいいっぱいになっているからだろう。
すこし休養が必要そうだ。