コリント書第13章とベートーヴェン交響曲第7番第2楽章が組み合わさる映画 『愛のむきだし』
満島ひかりを調べていたら、一昨年に出演した映画『愛のむきだし』(監督 園子温)で、コリント書第13章を諳んじるシーンの画像に出くわした。
この映画は聞いたこともなかったが、この長い台詞を一気にぶつける満島ひかりのちからにはもう参ったというほかない。
BGMはベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章。『英国王のスピーチ』にもこの楽章が使われていたけれども、この彼女の迫力と聖書、そして音魂の組み合わせのほうがさらに奥深いなにかを感じる。そして夏の夜はベートーヴェンとともにさらに暑く息苦しくなる。どうにかしてこの映画全体を観てみたい。
「コリント書 第13章」
最高の道である愛
たとえ、人間の不思議な言葉
天使の不思議な言葉を話しても
愛が無ければ私は鳴る銅鑼
響くシンバル
たとえ、予言の賜物があり
あらゆる神秘
あらゆる知識に通じていても
愛がなければ私は何ものでもない
たとえ、全財産を貧しい人に分け与え
たとえ、賞賛を受けるために
自分の身を引き渡しても
愛がなければ私には何の益にもならない
愛は寛容なもの
慈悲深いものは愛
愛はねたまず
昂ぶらず誇らない
見苦しいふるまいをせず
自分の利益を求めず怒らず
人の悪事をかぞえ立てない
愛はけっして滅び去ることは無い
予言の賜物ならばすたれもしよう
不思議な言葉ならばやみもしよう
知識ならば
無用となりもしよう
われわれが知るのは一部分、また
予言するのも一部分であるゆえに
完全なものが到来するときには
部分的なものは廃れ去る
私は、つたない子どもであったとき
幼い子どものように語り
つたない子どものように考え
幼い子どものように思いをめぐらした
だが、一人前の者になったとき
幼い子どものことはやめにした
われわれがいま見ているのは
ぼんやりと鏡に映っているもの
その時に見るのは
顔と顔をあわせてのもの
私が今知っているのは一部分
その時には
自分がすでに完全に知られているように
私は完全に知るようになる
だから、引き続き残るのは
信仰・希望・愛、この三つ
このうちもっとも優れているのは
愛
http://youtu.be/Sim7uiW2RPQ