今朝は雪国の気配がした。丹沢の山々の頂きがうっすらと白くなっており、地面もしっとりと濡れている。
歩いていく道々は、だんだんと乾いていくようで、そんな変化が勿体ない感じがする。
雪国の、冬の中日の和らぎといった感じだ。
こんな日があったことは、やがて春が来ると忘れてしまうだろうが、しかし、この、冬の湿り気は、ヨーロッパの、それもフランスあたりのもののような気がする。
偶然の仕業か、今はセザール・フランクのオルガン曲を通勤途上に聴いている。
この空気にぴったりしている。不思議なる音の響きと残響、そして余韻が重なり、そして朝が過ぎ行く。
■セザール・フランク
・英雄的小品 in B minor
・パストラレ in E major Op. 19
・ファンタジー in A major
・コラール第1~3番
・ファイナル in B♭ major Op. 21
・ファンタジー in C major Op. 16
・前奏曲、フーガと変奏 in B minor Op. 18
・カンタビル in B major
・プリエル in C# minor Op. 20
・交響的大曲 in F# minor Op.17
演奏::ジャン・ギユー(オルガン)
録音:1989/6~7月、St. Eustache, パリ
音盤:ブリリアント 92282