アビーロードからのもう一つの福音書~ジャクリーヌ・テュ・プレ・EMI録音全集~
友人からジャクリーヌ・デュ・プレの演奏のことを聞いた。なにかに射られたか、弾かれたように、無性に聴きたくなり、彼女のCDを買い求めた。
チェロは人間の声に一番近いというが、聴いているだけで、妙に安堵する。落ち着く。
いま聴いているのは、チェロ小品集。
マリア・テレシア・フォン・パラティスのシシリエンヌ
シューマンのファンタジスク
メンデルスゾーンの無言歌
フォーレのエレジー
バッハのアダージョ(BWV564から)
サン・サーンスの動物の謝肉祭から“白鳥”
ファリャの組曲
ブリテンのチェロソナタ
こりゃ堪らん。全身が朝からまるっきりリラクゼーションだ。まあ良いか、構えることなく始められる。
それにしても、この盤含めて全17枚の、EMIが保有しているジャクリーヌの録音全集。わずか4350円(一枚250円くらいか)で買えるなんて(それが言いたかったんだなあ)。
僕にとって、アビーロード(第一スタジオ)からの新たな福音書だ。