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ヴェルレーヌが嫉妬心からランボーを撃った場所

ついに見つけた。ポール・ヴェルレーヌがアルチュール・ランボーを撃った場所を。

ブリュッセルのグラン・パレスの横丁。ホテル・アミーゴ目先。

二人は、蜜月にちかい関係にあった。でも、若く才能があるランボーが、彼から離れようとしたところで、苦しみのあまり凶行に走った。1873年7月10日のこと。

薄暗い石畳の路地に、こだましただろう。リボルバーの発砲、周び声、そして、ランボーのうめく声。「どうしてなんだ…」。

ヴェルレーヌは投獄され、一命を取り留めたランボーは、ようやく籠の鳥から解放される。そして、『地獄の季節』が上梓される。

だが、彼は、そうしたかと思えば、間もなくに、この、顕示欲と競争、愛と喧騒の都会を後にする。アフリカの武器商人として、文学とは縁もゆかりもなく、生涯を終える。

ブリュッセルには、人を狂わせる何かがある。

苦しくなった僕も、近くの地下酒場に入り、酒をあおった。週末とはいえ、早い時間の昼下がりから、世界中の酒飲みが、くだを巻いていた。なにやら僕は、途方もなく、安心した。

by k_hankichi | 2010-06-13 16:37 | 街角・風物 | Trackback(1) | Comments(2)

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Tracked from ハム箴言集 at 2010-06-15 16:26
タイトル : 正義に対して武装
アルチュール・ランボーの詩は中学のころに少し翻訳を読んだきりだ。 有名な「母音」とかは、文字でみるよりは、声に出すと綺麗だ Aは黒 Eは白 Iは赤 Uは緑 Oは青 ↓アノアール ウブラン イルージュ ユヴェール オブロ リズムがきれいで、なんかの呪文みたい。そして目の前に映像が出てくるかんじがする。 えげつない言葉の羅列で、読んでいる人を嘲笑する…というか ランボー自身のこともけなしてるかんじがして不思議だ。 あと、なんか生き急いでる感じ。 映像を記録する時間がいちばん短い写真......more
Commented by sansjanbon at 2010-06-13 21:07
またおじゃまします、sansjanbonです。ランボーが撃たれた場所のレポート、すごく感動です! ヴェルレーヌに対しての最初の敬愛が嫌悪感とか侮蔑に近いもの(?)になった気持ちは、最近になってようやくなんとなく共感できました。憧れてた女性に急に興味を持てなくなった気分みたいなものかと思ったんですけど…。
ランボーのことについて、いつか日記に書きたいんですが、そのときはこちらをトラックバックさせていただいてもいいですか?
それでは、よいご旅行を!
Commented by k_hankichi at 2010-06-13 21:28
sansjanbonさん、人と人の関係は、とても奥が深いですね。ヴェルレーヌの気持ち、恋愛と嫉妬、焦燥と不安、それが複雑に絡み合っているものなのだろうなあと思いました。人通りも多いような繁華街で、ランボーを撃つとは、本当に見境がなくなっていたとしか思えませんでした。ランボーについて、どうぞトラックバックしていただいて結構です。
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