マスターズ・ゴルフトーナメントで復帰した、タイガー・ウッズが話題となっているが、復帰に際して妙に反省しているようなところが、気になっている。報道されているように、タイガー本人による会話(女の人とのやりとりのメッセージだとか、なにやら)どおりなのであれば、「そうである、確かに自分は、そういう人間なのである」、と逆にもっと大きく開き直ったほうが、気持ちが良い。なんとも、後味が心地よくない。
そんななか、先の木曜夜からの連続ドラマ
「プロゴルファー花」(日本テレビ/読売テレビ)は、痛快だった。マスターズ・ゴルフトーナメントなんぞよりは、ずっとずっと面白い。明るく快活な性格、煮えきった態度、そして、ゴルフがめっぽう上手い、主人公の野宮花(加藤ローザさん)。
ゴルフ練習場を経営していた父親のもと、小さい頃から練習を重ねてきた花だったが、父が事故で亡くなって以来、ゴルフを遠ざけていた。しかし、その父が抱えていた借金を返すべく、プロの道を目指していく。そんなストーリーである。
ゴルフコーチの醍醐一馬役に石黒賢さん(サーフィンのあとは陸に上がった)。花の母、野宮加奈子役に、石野眞子さん(わたしの首領(ドン)っと、呼ばせてくだーさいー、と聴こえてきそう)。金持ちゴルファー高瀬リコ役に片瀬那奈さん(いじわるっぽそうなところがピッタリである)。凄みのない金融取立て屋役に佐藤二朗さん(妙な関西弁がオモロイ)。
女性プレーヤーたちのウエアなどゴルファーのファッションセンスが良い(スポンサーも各社競争しているのだろう)。綺麗で素晴らしく、マスターズ・トーナメントの男性ゴルファーの汗臭そうな旧態依然としたウエア観ているよりは、遥かに気分が爽快になる。
この作品、劇画チックな展開なのだが、オリジナル脚本のよう。この春の痛快ドラマが始まった。