最近、文庫本の趣向や売り方の幅がどんどん拡がってきている、と感じます。
福山雅治さんをカバーに使ったり、太宰治の本を漫画でカバーしたり。出版社の掴みはオッケー、だと。
そしてぼくにとって一番ありがたいのは奥行きが増しに増していること。たとえばつぎのものたち。
・ちくま学芸文庫(文豪の狭間を埋めたり忘れ去られそうになっていた素晴らしき作家の名著群。だがちと高いのが玉に瑕。)
・光文社文庫(雑誌社かと思っていたら意外な企画本など嬉しい。)
・ポプラ文庫(こんな安価で隠れた良書をだすとは。四ッ谷四丁目、大京町は侮れず。)
欧州にも、ほぼ同じサイズの文庫本文化がありますが、日本のこれは、世界一の水準、というか、ぶっちぎりでリードしている。
ますます多岐にわたる文庫本で、これからも、いろいろなストーリー、思索、空想、感性の世界に浸れます。
ああ、一生にあと何冊、何話と出会えるだろうな。