友人から話を聞いて、書店の店頭でみつけてすぐ買い求めた本です。
「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」松下幸之助(述)、PHP研究所刊
松下政経塾のなかで幸之助さんが語られたり、したためられたことを集めたもの。内容は換言して“社会人に知っておいてほしいこと”としてもなにも違和感がないものです。
僕自身が全然ちゃんとしていないことが良くわかりました。会社でも、私生活ても。例えば次のような示唆です。
◇『客観的に見ること』・・・「自分の主観で見ると、たいていはまちがう。客観的に物事を見る。つまり、素直にものを見ることが大切である。」→ 主観≠すなお、ということ!
◇『人情の機微を知る』・・・「人情の機微は教えることができない。学ぶのではなく、自分で悟るしかない。しかしその人情の機微こそが、人生の根底であり、一番大事なことである。」
◇『自己観照をする』・・・「ぼくが言うこと言うても、その場で反対派しないけれども、ちっともついてきてくれない。なんでついてきてくれないのかと。それで自己観照をやった。そうすると、人がついてくるようなものを何ももっていないのやから、ついてこないのは当たり前やと。これまであかんということに気がついた。」
企業の経営者として素晴らしいだけでなく、人としての生き方までも後生に残し、いまも価値あるものとして受け継がれている。政治の世界にまでも影響を与えている。
僕はこういう経営者を尊敬します。